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社会科学:在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせることでパフォーマンスを損なうことなく定着率が向上する
Nature 630, 8018 doi: 10.1038/s41586-024-07500-2
在宅勤務は、大学学位を持つ従業員にとって標準となっている。ヨーロッパと北米で約1億人の従業員が採用している最も一般的な制度はハイブリッドスケジュールであり、これは個人が毎週、在宅勤務と職場勤務に充てる日を混ぜる制度である。しかし、ハイブリッド勤務が従業員と企業に与える影響については議論が分かれており、生産性やイノベーション、キャリア開発が損なわれると主張する企業幹部もいる。今回我々は、2021〜2022年に中国のテクノロジー企業で6カ月間の無作為対照試験を行い、オフィスと在宅のハイブリッド勤務が1612人の従業員に与える影響を調べた。その結果、ハイブリッド勤務は仕事に対する満足度を向上させ、離職率を3分の1低下させることが分かった。離職率の低下は、管理職以外の従業員、女性従業員、通勤時間の長い従業員で顕著だった。帰無同等性検定では、ハイブリッド勤務はその後2年間のパフォーマンス評価に影響を与えないことが分かった。また、その後2年間の昇進に関して、全体的にも、主要な従業員サブグループにおいても、違いを示す証拠は得られなかった。さらに、帰無同等性検定では、ハイブリッド勤務はコンピューターエンジニア従業員が書くコードの行数にも影響しないことが分かった。実験に参加した395人の管理者は、ハイブリッド勤務が生産性に与える影響についての調査で、実験前は負の影響(平均で−2.6%)と認識されていた見解を、実験後には正の影響(+1.0%)に修正した。これらの結果は、週に2日の在宅勤務というハブリッドスケジュールでは、パフォーマンスが損なわれないことを示している。

