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材料化学:マルチスペクトル透明性を有する自己修復型接着性ペプチドガラス
Nature 630, 8016 doi: 10.1038/s41586-024-07408-x
ガラスは、液体のような無秩序構造をとるにもかかわらず、固体のような機械的特性を示す。ガラス質材料は、ガラス化によって生じ、結晶化を妨げ非晶質(アモルファス)構造を促進させる。ガラスは、耐久性、汎用性、環境持続可能性だけでなく、比類ない光学的特性、化学的特性、機械的特性を持つため、多様な材料科学分野の基礎となっている。しかし、特性を損なわずにガラス質材料を操作することは、困難である。今回我々は、構造水との非共有結合性架橋により開始される短い芳香族トリペプチドYYYの自発的自己組織化によって形成される、超分子非晶質ガラスを発見したことを報告する。この系は、互いに相反することの多い一連の特性を比類なく併せ持っており、高剛性だが室温で完全に自己修復可能である。さらに、この超分子ガラスは、接着性が極端に高いが、可視から中赤外までの幅広いスペクトル領域で透明である。この並外れた一連の特性は、天然アミノ酸からなる単純な生物有機ペプチドガラスにおいて観察されており、科学や工学におけるさまざまな用途に大変有利になり得る多機能材料を提示している。

