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天文学:赤方偏移2.45に位置する銀河における複数のガス相のアウトフローによる星形成の停止

Nature 630, 8015 doi: 10.1038/s41586-024-07412-1

超大質量ブラックホールに駆動される大規模なアウトフローは、大質量銀河における星形成の抑制で基本的な役割を持つと考えられている。しかし、この仮説を裏付ける直接的な観測的証拠は、特に星形成のクエンチが非常に急速だった若い宇宙ではまだ得られておらず、そのため、ゆっくりとしたガスの加熱ではなく効果的なガスの除去が必要となっている。電離したガスのアウトフローが、遠方の大質量銀河で頻繁に検出されているが、それにより放出された質量は星形成を抑制するには小さ過ぎる。ガス放出は中性の相および分子の相でさらに効率的であると予想されているが、高赤方偏移ではこれらはスターバースト銀河とクエーサーにしか観測されていない。本論文で我々は、赤方偏移が2.445の位置にある、急速にクエンチしている大質量銀河のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による分光観測の結果について報告する。我々は、電離したガスの弱いアウトフローと、星形成をクエンチするのに十分な質量流出率を持つ中性ガスの強力なアウトフローを検出した。X線での活動も電波での活動も検出されていないが、電離したガスの輝線特性から、超大質量ブラックホールの存在が示唆される。従って我々は、超大質量ブラックホールが効率的に中性ガスを放出することによって、大質量銀河で急速に星形成を抑制できると結論付ける。

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