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分子生物学:核スペックル周辺のゲノムの構造がmRNAスプライシングの効率を高める

Nature 629, 8014 doi: 10.1038/s41586-024-07429-6

核は高度に組織化されていて、異なる種類のRNAの転写とプロセシングに関係する因子群は特定の核内構造体中にだけ存在している。その一例が核スペックルで、ここにはmRNA前駆体のスプライシングの調節因子である、タンパク質と非コードRNAが高濃度で含まれている。核スペックルはmRNAスプライシング過程で何らかの機能的役割を果たしている可能性があるが、それが何かはまだ解明されていない。今回我々は、核スペックル近傍に局在する遺伝子ではより高いスプライソソーム濃度が見られ、mRNA前駆体へのスプライソソームの結合が増加していて、核スペックルからもっと離れた位置にある遺伝子に比べて転写と同時にスプライシングされるレベルが高いことを明らかにする。核スペックル周辺の遺伝子構造は細胞のタイプに応じて違いがあり、スペックルとの距離の変化はスプライシング効率の違いにつながる。さらに、mRNA前駆体を核スペックルの方へと引き寄せると、それだけでmRNAスプライシングレベルが上昇した。まとめると我々の結果は、核スペックルの長年にわたる観察結果とmRNAスプライシングの生化学的性質を統合するもので、ゲノムDNAの動的な三次元空間構造がスプライソソームの濃縮促進とmRNAスプライシングの効率制御に果たす重要な役割を明らかにしている。

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