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進化学:子の世話を促す新たな副腎細胞タイプの進化
Nature 629, 8014 doi: 10.1038/s41586-024-07423-y
特殊化した機能を持つ細胞タイプは動物の行動を根本的に調節するが、新たな細胞タイプの出現や、それらが行動に及ぼす影響の根底にある遺伝学的機構はよく分かっていない。今回我々は、一夫一妻(単婚)制のハイイロシロアシマウス(Peromyscus polionotus)が、副腎において、プロゲステロンを20α-ヒドロキシプロゲステロンに変換する酵素であるAKR1C18を発現する新しい細胞タイプを最近進化させたことを示す。我々は次に、20α-ヒドロキシプロゲステロンは、乱婚制の近縁種シカシロアシネズミ(Peromyscus maniculatus)よりもハイイロシロアシマウスで豊富であり、これが一夫一妻制に典型的な親の行動を誘導することを明らかにする。これら2種間の雑種で量的形質座位のマッピングを用いることで、我々は最終的に、核内タンパク質GADD45Aと糖タンパク質テネイシンNの発現を促進する種間の遺伝的差異を発見し、これらがハイイロシロアシマウスにおけるこの細胞タイプの出現と機能に寄与していることを見いだした。本研究の結果は、脳の外にある腺で最近起こった新しい細胞タイプの進化が、社会行動の進化に寄与する例を示している。

