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生物地球化学:南大洋の生産力の3分の1を支える塵の堆積

Nature 629, 8012 doi: 10.1038/s41586-024-07366-4

風に吹かれた塵による南大洋の自然な鉄肥沃化は、生物学的な生産力を高め、気候を調整していると示唆されている。しかし、この過程は、南大洋全域について年の時間スケールで定量化されたことがなかった。今回我々は、自律的な海洋の生物地球化学観測フロートによる11年間の硝酸塩の観測結果と南半球の塵のシミュレーション結果を組み合わせて、鉄が限られた南大洋における鉄塵堆積と年間の純群集生産(ANCP)の関連性を経験的に導いた。我々は、この関連性を用いて、永続的に氷が存在しない遠洋の南大洋における現在と最終氷期極大期(LGM)の鉄塵に対する生物学的応答を解明した。我々は、現在の南極海のANCPの33% ± 15%を鉄塵が支えていると見積もっている。塵の堆積が現在より5~40倍高かったLGMでは、南極海のANCPに対する塵の寄与はずっと大きく、64% ± 13%と見積もられた。我々は、南大洋の海域全体にわたる鉄塵による肥沃化と、氷期–間氷期の時間スケールでのその影響の潜在的な規模の定量的な証拠を提示し、塵が、全球の炭素循環と気候に重要な役割を果たしているという考えを裏付ける。

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