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テクトニクス:マグマ貫入によって明らかになった大洋中央海嶺の逆断層運動
Nature 628, 8009 doi: 10.1038/s41586-024-07247-w
大洋中央海嶺(MOR)は伸長テクトニクスの典型的な場所であり、そこではリソスフェアのプレートの分離によって、地球表面の約3分の2を覆う深海丘が形成される。今回我々は、こうした海嶺斜面全域の短縮テクトニクスによって海嶺軸における伸長テクトニクスが部分的に元に戻されていることを示す。この過程の証拠は、大西洋中央海嶺とカールスバーグ海嶺の海嶺軸から約15 km離れた所で最近起こった一連の逆断層地震によって得られた。我々は、力学的モデルを用いて、脆性破壊点まで達する海嶺斜面の浅部の圧縮が、海嶺軸の起伏から離れた場所でリソスフェアが伸びることの自然な帰結であることを示す。マグマに満ちた割れ目の貫入が、海嶺軸に沿った拡張的な群発地震活動の移動として表れており、これが逆断層地震の引き金となる圧縮応力のわずかな増大をもたらす。さらに我々は、海底地形の分析を通して、MOR正断層の逆向きの再活動は広く起こっている過程であり、これによって、海嶺軸で深海丘が形成された直後にそれらの振幅が50%も小さくなる可能性があることを見いだした。この「逆断層運動」機構は、全球の海洋底の組織に一次の影響を及ぼし、拡張的な環境における逆断層地震を物理的に説明する。

