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神経免疫学:CGRP感覚ニューロンは好中球とマクロファージを介して組織治癒を促す

Nature 628, 8008 doi: 10.1038/s41586-024-07237-y

免疫系は、組織治癒の調整に重要な役割を担っている。それを受けて、免疫系の構成因子を制御する再生戦略の有効性が証明されている。これは特に、糖尿病や高齢などの状態に起因する免疫調節不全が、損傷後の組織治癒を損なう場合に関係してくる。侵害受容感覚ニューロンは免疫調節因子として重要な役割を果たしており、状況に応じて保護的な効果も有害な効果も発揮する。しかし、神経系と免疫系の相互作用が、急性損傷後の組織の修復や再生にどのように影響するのかは明らかにされていない。今回我々は、NaV1.8侵害受容器を除去すると、急性組織損傷後の皮膚の創傷修復や筋再生が損なわれることを示す。治癒過程において、侵害受容器の末端は、損傷した皮膚や筋組織の中に伸び、神経ペプチドであるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を介して免疫細胞にシグナルを伝達する。CGRPは、RAMP1(receptor activity-modifying protein 1)を介して好中球や単球、マクロファージに作用することで、動員の抑制や、細胞死の促進、エフェロサイトーシスの増強を行い、マクロファージの表現型を修復促進性へと変化させる。好中球やマクロファージに対するCGRPの影響は、トロンボスポンジン1の放出と、その後のトロンボスポンジン1のオートクリンあるいはパラクリン、またはその両方の効果を介したものである。侵害受容器を持たないマウスや、末梢性ニューロパチーのある糖尿病マウスでは、改変したCGRPを投与することで、創傷治癒や筋再生が促進された。神経系と免疫系の相互作用を利用すれば、その調節異常により組織治癒が損なわれた治癒しない組織を治療できる可能性がある。

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