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神経免疫学:静脈叢に関連するリンパ系ハブが髄膜の体液性免疫を支える
Nature 628, 8008 doi: 10.1038/s41586-024-07202-9
脳や脊髄を包み込む膜である髄膜において、免疫細胞が中枢神経系の恒常性や疾患にどのように関与するかについて、関心が高まっている。最近、髄膜の外層である硬膜には自然免疫細胞と適応免疫細胞の両方が含まれており、B細胞の成熟の場として機能することが報告されている。今回我々は、硬膜において有窓型の血管構造を保護する組織化されたリンパ系構造を特定した。これら硬膜関連リンパ組織(DALT)の最も精巧な組織は、吻側-鼻静脈洞交会を取り囲み、またリンパ管を含んでいる。我々は、この頭蓋骨の骨髄および頭蓋底の同様の静脈叢と接続する構造を、吻側-鼻静脈リンパ系ハブ(rostral-rhinal venolymphatic hub)と名付けた。恒常性状態では、免疫細胞の凝集体はDALTに存在し、加齢に伴って、あるいは全身または鼻への抗原チャレンジ後に拡大した。DALTは胚中心B細胞を含み、鼻への病原体チャレンジに応答して、体細胞変異を獲得した抗体産生細胞の産生を支えた。鼻へのウイルスチャレンジの際に吻側-鼻静脈リンパ系ハブへのリンパ球の進入を阻害すると、B細胞とT細胞の相互作用を摂動した場合と同様に、胚中心B細胞やクラススイッチした形質細胞の産生が起こらなかった。これらのデータは、硬膜の血管構造周囲のリンパ系構造が、局所への病原体チャレンジ後に、抗原を取り込み、迅速に体液性免疫応答を支えられることを実証している。

