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保全生物学:以前は豊富だった生物種の不均衡な減少が昆虫の喪失の根底にある

Nature 628, 8007 doi: 10.1038/s41586-023-06861-4

近年、陸生昆虫の個体数が広範に減少していることが研究で報告されているが、他の生物多様性指標における傾向については、あまり明確にされていない。今回我々は、106の研究でモニタリングされた923の陸生昆虫群集の長期的な傾向について調べ、個体数と種の豊富さが同時に減少していることを見いだした。種レベルで調べた研究(57の研究で551カ所)では、最初は個体数の多かった種の数が時間経過とともに減少したが、非常に希少な種の数は減少しないことが観察された。個体群レベルでは、時系列の最初に最も個体数の多かった種で、最も強い平均的衰退が見られることが分かった(平均への回帰効果で補正)。より希少な種も平均して衰退が見られたが、他の種の増加によって相殺されていた。我々の結果は、観察された昆虫の総個体数の減少は、以前に個体数の多かった種の広範な減少により、大部分が説明できることを示唆している。これは、生物多様性の喪失は主に希少種の減少を特徴とするという、一般的な説に反している。我々の結果は、昆虫の群集で根本的な変化が起こっていることを示唆しているが、それらは、十分な長期データが得られる場所からの傾向しか表していないことに留意することが重要である。それでも、生態系における個体数の多い種の重要性を考えると、それらの全体的な減少は、食物網や生態系機能に広範な影響を与える可能性が高い。

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