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保全生物学:農薬の使用はヨーロッパの農業景観全体でマルハナバチに悪影響を及ぼす

Nature 628, 8007 doi: 10.1038/s41586-023-06773-3

持続可能な農業では、作物の収量と、ハナバチ類などの作物花粉媒介者といった非標的生物に対する農薬の影響との間でバランスを取る必要がある。野外調査では、農業におけるネオニコチノイド系殺虫剤の使用がハナバチ類の野生種に悪影響を及ぼし得ることが実証されており、これらの化合物の使用制限につながっている。しかし、ネオニコチノイド系以外については、景観の農薬曝露が野生のハナバチ類に及ぼす影響に関して、野外調査による証拠が不足している。また、ハナバチ類は農業景観で多くの農薬に遭遇するが、こうした景観の曝露がハナバチ類のコロニーの成長や発達に及ぼす影響は、どの種についても不明である。本論文で我々は、マルハナバチが集めた花粉中で見つかる多くの農薬が、作物の開花期におけるコロニーのパフォーマンス低下と関連しており、これは特に、集約農業の行われる単純化された景観で顕著であることを示す。我々の結果は、ヨーロッパ8カ国の106の農業用地でセイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)の316のコロニーから得られたものであり、現行の規制制度では、非標的生物に対する農薬関連の影響を、そうした影響をコロニーサイズによって緩衝できる真社会性の花粉媒介種に対してさえ十分に防げていないことを裏付けている。これらの知見は、農業における農薬使用の二次的な環境被害の制限において、規制手続きが十分に保護的であることを確認するために、農薬の曝露と影響の両方について、承認後のモニタリングを行う必要性を支持している。

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