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マイクロバイオーム:胆汁酸塩ヒドロラーゼはアミン抱合型胆汁酸の形成を触媒する

Nature 626, 8000 doi: 10.1038/s41586-023-06990-w

消化管中の細菌はアミノ酸抱合胆汁酸アミド化物を産生し、これは宿主の行う代謝過程に影響することがあるが、その産生に関わる細菌遺伝子は解明されていない。本論文で我々は、胆汁酸塩ヒドロラーゼ(BSH)が胆汁酸代謝において二重の機能を担っていることを明らかにする。具体的には、BSHがこれまで知られていなかったアミンN-アシルトランスフェラーゼという役割を担っていて、アミンを胆汁酸に結合させ、これにより細菌の胆汁酸アミド化物(BBAA)を形成することを明らかにする。我々は、このBSHのアミンN-アシルトランスフェラーゼ活性の特徴を詳しく調べるために、BSHの薬理学的阻害、大腸菌(Escherichia coli)でのbsh遺伝子や変異体の異種発現、バクテロイデス属細菌Bacteroides fragilisでのbshのノックアウトと補完を用いて、BSHがBBAAを形成することを実証した。我々はまた、ヒト乳児のコホートにおいて、BBAA産生とbsh発現細菌の定着が正に相関していることを示す。さらに我々は、細胞培養モデルにおいて、BBAAがリガンドで活性化される宿主の転写因子(プレグナンX受容体や芳香族炭化水素受容体など)を活性化することも報告する。これらの知見によって、腸内細菌が、BSHの特異性のない作用を介して、胆汁酸代謝ネットワークの調節に重要な役割を果たす仕組みについての理解が深まった。

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