Article

天体物理学:長時間ガンマ線バースト後のランタノイドに富むキロノバ

Nature 626, 8000 doi: 10.1038/s41586-023-06979-5

観測によれば、キロノバは鉄より重い原子核の放射性崩壊によって駆動される天体物理学的なトランジェント事象であり、こうした原子核は、2つのコンパクト天体が合体する際に合成されると考えられている。キロノバの進化は、最初の数日間は加熱率に寄与する多数の放射性同位体に支配される。数週間から数カ月間の時間スケールでは、その挙動は放出物の組成や合体の残骸に応じて異なると予想されている。これまでの研究によって、ガンマ線バースト230307Aに付随するキロノバは、キロノバAT2017gfoに似ていることが示されており、中赤外スペクトルからは、2.15 μmにおける輝線が明らかにされ、これはテルルに由来すると考えられている。今回我々は、公開されているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)のデータと我々のハッブル宇宙望遠鏡のデータを含む、同一のガンマ線バーストに対する多波長解析の結果を報告する。我々は、バースト後2カ月までの進化をモデル化し、こうした後期では、光球半径の後退と全放射光度の急激な減少(Lbolt−2.7 ± 0.4tは時間)が、ランタノイドに富む噴出物が冷えるにつれて再結合したことの裏付けとなることを示す。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度