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化学:電荷再配置によるアルケンの立体発散的1,3-二官能基化

Nature 626, 7997 doi: 10.1038/s41586-023-06938-0

アルケンは、化学において不可欠な原料である。アルケンの二重結合の両端の炭素における官能基化(1,2-二官能基化)は、世界中で化学のカリキュラムの一部となっている。離れた位置での二官能基化は報告されているが、それらは概して配向基もしくは安定化機能またはその両方を特徴とするデザイナー基質に頼っており、こうした基質はどれも、最終的な結合形成部位を決めるものである。今回我々は、「電荷再配置(charge relocation)」と呼ばれる概念に基づいて、アルケンを直接1,3-二官能基化する方法を提示する。この方法によって、配向基や安定化機能を必要とせず、活性化されていないアルケンからシン型またはアンチ型立体配置の1,3-二官能基化生成物を立体発散的に得ることが可能になる。今回の手法の有用性は、肺毒素である4-イポメアノールとその誘導体の合成において実証されている。

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