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免疫学:ギラン・バレー症候群では自己反応性T細胞が末梢神経を標的とする
Nature 626, 7997 doi: 10.1038/s41586-023-06916-6
ギラン・バレー症候群(GBS)は、末梢神経系のまれで不均一な疾患であり、通常は先立つ感染が引き金となっていて、致死的になり得る進行性の筋力低下が引き起こされる。GBSは自己免疫疾患と考えられているが、その異なる臨床サブタイプの基盤となる機構はほとんど分かっていない。今回我々は、in vitroでのT細胞スクリーニング、単一細胞RNA塩基配列解読、T細胞受容体(TCR)塩基配列解読を組み合わせることにより、脱髄性疾患を持つGBS患者において、細胞傷害性で1型ヘルパーT(TH1)細胞様の表現型を示す自己反応性記憶CD4+細胞と、末梢神経のミエリン抗原を標的とするまれなCD8+T細胞を特定した。1000を超える自己反応性単一T細胞クローンの特性解析を行うことで、ポリクローナルなTCRレパートリー、短いDR3β長、選択的HLA-DR拘束性、免疫優性エピトープの認識が明らかになった。自己反応性TCRβクロノタイプは、同一患者の異なる疾患段階で血液中に拡大しており、特に重要なことに、それらは異なるGBS患者全体で血液および脳脊髄液の両方に存在するが、対照者ではそうではないことも分かった。さらに、1人の患者の神経生検でミエリン反応性T細胞が特定され、これは、これらの細胞が疾患の病態生理学的性質に直接関与していることを示している。まとめると我々のデータは、GBS患者の一部における自己反応性T細胞免疫の明確な証拠を示しており、炎症性末梢神経障害の分野で新たな展望を開き、生物医学的応用に影響を及ぼす可能性がある。

