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神経科学:内側嗅内皮質に見られる分スケールの振動シーケンス

Nature 625, 7994 doi: 10.1038/s41586-023-06864-1

内側嗅内皮質(MEC)には、長期にわたる経験全体で神経活動を組織化するのに必要な作業である、空間ナビゲーションやエピソード記憶のための脳回路要素の多くが存在する。場所情報は、この脳領域にある空間的に同調された細胞によって符号化されることが知られているが、嗅内皮質細胞の活動が行動に相応する秒から分オーダーの時間スケールで長時間結び付けられる仕組みはほとんど分かっていない。今回我々は、MECのニューロン活動には、数十秒から数分にわたる周期を持つ超緩徐振動に組織化される能力があることを示す。これらの振動の際に、活動はさらに周期的なシーケンスに組織化される。振動シーケンスは、マウスが暗所で回転輪の上を、位置や走る方向の変化がなく、報酬の予測もなく任意のペースで走る際にも表れた。このシーケンスは細胞集団のほぼ全体に及んでおり、不動の時期があってもそれらを超えて維持された。同様のシーケンスが隣接する傍海馬台や視覚皮質に見られることはなかった。MECの超緩徐な振動シーケンスは、ニューロンと回路を長い時間スケールで共役させ、ナビゲーションやエピソード記憶形成の際の新たなシーケンス形成のテンプレートとして役立っている可能性がある。

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