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代謝:オキシトシン作動性の交感神経ニューロン集団による脂肪分解の制御
Nature 625, 7993 doi: 10.1038/s41586-023-06830-x
オキシトシン(OXT)は9個のアミノ酸からなるペプチドで視床下部で産生され、下垂体後葉から放出される。分娩や授乳、社会的行動でのOXTの作用はよく知られており、自閉症や統合失調症のような疾患での治療標的として関心を集めている。外因性のOXTも、体重や脂質レベル、グルコース恒常性に影響を及ぼすことが示されていて、代謝性疾患の治療に使用できる可能性が示唆されている。しかし、内因性のOXTが代謝恒常性に関わっているかどうかはまだ分かっていない。今回我々は、OXTはマウスとヒトの両方で、脂肪組織の脂肪分解の重要な調節因子であることを示す。加えて、OXTはβアドレナリン作動性アゴニストの活性を促進するように働き、脂肪分解を最大限まで促進する。最も意外なのは、これらの代謝作用に関わるOXTの供給源が、これまでに知られていなかったチロシンヒドロキシラーゼ陽性交感神経ニューロン集団の一部だったことである。我々のデータは、末梢神経系由来のOXTが、脂肪と全身の代謝の内因性調節因子であることを示している。

