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天文学:光学的に明らかになった若い大質量星に物質を供給するケプラー円盤候補構造
Nature 625, 7993 doi: 10.1038/s41586-023-06790-2
星形成の標準的な描像には円盤を介した物質降着が関与しており、ケプラー降着円盤とこれに付随する双極ジェットが、近傍の低質量で若い星状天体(YSO)に主に観測されている。最近、いくつかの円盤-ジェット系を含むいくつかの大質量(M > 8 M☉)のYSO(MYSO)の周りに、回転するガスの構造とケプラー円盤が検出されている。既知のMYSO系は全て天の川銀河内にあり、それらは全て、こうした天体を生み出している物質中に埋もれている。今回我々は、大マゼラン雲にある銀河系外MYSOの周りに回転運動しているガスの構造を検出したことを報告する。このガスの運動は、より大きなスケールの構造から中心部の円盤状構造に向かって落下する物質の動径方向の流れがあることを示している。中心部の円盤はケプラー回転の特徴を示すことから、降着円盤、ひいては中心星の成長に物質を供給する回転トロイドが存在している。この系はほとんど全ての点で、ケプラー円盤からガスを降着させている、天の川銀河の高質量YSOと似ている。この天体と銀河系の対応天体との主な違いは、この天体が、こうした若い大質量星で予想されているようにそれを生み出している物質中に深く埋もれた状態ではなく、光学的に明らかになっていることである。これは、この星が金属量と塵の量が少ない環境で形成された結果であると、我々は提案する。従って、これらの結果は、大質量星とその星周円盤の形成と進化のモデルに対して重要な制約を与えるものである。

