Article

材料科学:高エントピーセラミックス発見のための不規則エンタルピー–エントロピー記述子

Nature 625, 7993 doi: 10.1038/s41586-023-06786-y

極端環境における機能性向上の必要性によって、高エントロピーセラミックスへの関心が高まっている。エントロピー形成能力記述子を用いて行われた、計算による高エントロピー炭化物の発見を除くと、大半のイノベーションは実験的手段によって推進されており、その進展はゆっくりとしている。従って、この分野を進歩させるには、理論的貢献がもっと必要である。今回我々は、エントロピー利得とエンタルピーコストのバランスを捉えて、化学的性質や構造にかかわらず、多成分セラミックスの機能的合成可能性の正確な分類を可能にする、不規則エンタルピー–エントロピー記述子(DEED:disordered enthalpy–entropy descriptor)を報告する。我々は、今回の計算を可能にするために、計算資源を大幅に減らす畳み込みアルゴリズムを開発した。さらに、DEEDは、単一相からなる新しい高エントロピー炭窒化物や高エントロピーホウ化物の実験的発見の指針となる。今回の研究結果は、AFLOW計算エコシステムに組み込むことで、実験的発見に直結し得る一連の新候補をもたらす。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度