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社会科学:人の移動ネットワークから明らかになった大都市における隔離の増大
Nature 624, 7992 doi: 10.1038/s41586-023-06757-3
大規模で人口密度の高い国際的な地域は、多様な人々の社会経済的な交流や接触を支えると長年考えられてきた。しかしこの仮説は、社会経済的交流に関する従来の測定基準が、職場や余暇活動の場、居住地域における人々の実生活上の接触ではなく、静的な住宅データに依存していたため、評価するのが困難であった。今回我々は、そうした日々の遭遇の社会経済的多様性を捉える、接触隔離の測定基準を開発した。我々は、米国の960万人の現実世界での16億件の接触を表す携帯電話の移動データを用いて、382の大都市統計地域(MSA)および2829の郡にわたり接触隔離を測定した。その結果、第一に、10大MSAにおける接触隔離は、居住者が10万人未満の小規模MSAにおける接触隔離を67%上回ることが明らかになった。これは、予想に反して、大規模な国際的地域の居住者には社会経済的に幅広い人々との接触が少ないことを意味する。第二に、大都市における社会経済的隔離の増大は、特定の社会経済的集団を標的とする差別化された空間という、より多くの選択肢があるためであることが見いだされた。第三に、この隔離の増大効果は、都市の中心的な拠点(ショッピングセンターなど)が、多様な地域を橋渡ししてあらゆる社会経済的地位の人々を誘引するように位置している場合に、打ち消されることが分かった。今回の知見は、人文地理学における長年の予想に異を唱えるものであり、都市計画が多様な人々の遭遇を阻害も促進もし得ることを明らかにしている。

