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健康科学:血漿プロテオーム中の器官加齢シグネチャーによる健康と疾患の追跡

Nature 624, 7990 doi: 10.1038/s41586-023-06802-1

動物研究では、加齢は個体間だけでなく同一個体内の器官の間でも一様でないことが明らかになっている。しかし、これがヒトにも当てはまるのかどうか、また加齢関連疾患へのその影響については知られていない。今回我々は、特定の器官に由来するヒト血漿タンパク質のレベルを用いて、生体での器官特異的な加齢の差異を測定した。機械学習モデルを用いて、我々は11の主要器官で加齢の解析を行い、5676人の成人からなる5つの独立したコホートで、ヒトの一生にわたって器官年齢の再現性のある推定を行った。その結果、集団の約20%で、1つの器官で加齢の著しい進行が見られ、1.7%では複数の器官が加齢していることが明らかになった。器官の加齢が加速すると、死亡リスクが20〜50%高くなり、器官特異的疾患はそれらの器官のより速い加齢と関連していた。心臓の加齢が加速していると心不全のリスクが250%増大し、脳と血管の加齢の加速はアルツハイマー病(AD)の進行を、血漿pTau-181(ADに対する現在最も優れた血液ベースバイオマーカー)を使った場合と同程度の強さで、これと独立して予測した。我々のモデルは、血管石灰化、細胞外マトリックスの変化とシナプスタンパク質シェディングを、初期の認知障害と結び付けている。この研究は、血漿プロテオミクスデータを用いて器官の加齢を調べ、疾患と加齢の影響を予測するという簡便で解釈可能な方法を示している。

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