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環境科学:自然の森林炭素ポテンシャルの統合的全球評価

Nature 624, 7990 doi: 10.1038/s41586-023-06723-z

森林は実質的な陸上の炭素シンクであるが、土地利用と気候の人為的改変によってこの生態系の規模が大幅に縮小している。リモートセンシングによる全球での森林からの炭素損失量の見積もりは、大きな不確実性を伴う。また、こうした推定値をベンチマークとするための地上からの包括的な評価も不足している。今回我々は、複数の地上調査と人工衛星のデータを組み合わせて、農地と都市を除く全球での森林炭素ポテンシャルを見積もった。地上調査と人工衛星データによる予測は、地域的な変動はあるものの全球スケールで驚くほど一致し、その差はわずか12%であった。現在のところ、全球の森林の炭素貯留量は自然の炭素ポテンシャルを大きく下回っており、人為的影響が少ない地域における総損失量は226 Gt(モデルの範囲は151~363 Gt)であった。この炭素ポテンシャルの大半(61%、139 Gt C)は既存の森林地域のものであり、生態系の保護によって成熟林へと回復させることができる。残りの39%(87 Gt C)の炭素ポテンシャルは、森林が伐採されたり、断片化されたりした地域のものである。森林は排出削減の代替手段にはなり得ないが、今回の結果は、多様な森林の保全、再生、持続可能な管理は、全球の気候と生物多様性のターゲットの達成に寄与するという考えを裏付けている。

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