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天文学:赤方偏移z ≈ 1に位置する大質量銀河の10 kpcに及ぶ双極アウトフロー

Nature 624, 7990 doi: 10.1038/s41586-023-06718-w

銀河アウトフローは、質量の増大と星形成を調整することによって、銀河の進化に重要な役割を果たすと考えられている。理論モデルでは、銀河周辺物質(CGM)中に銀河に対して垂直に最大数十キロパーセク(kpc)まで流入する双極形状のアウトフローが仮定されている。そうしたアウトフローは、例えば、天の川銀河やM82の周辺など個々の銀河に関して、局所宇宙で直接観測されている。銀河形成の宇宙論的シミュレーションによって、より高い赤方偏移では、星形成活動が高まっているため、銀河アウトフローの頻度と効率が増していると予測されている。銀河アウトフローは通常、ガス密度が低く表面光度も低いため、高赤方偏移になると放射の観測は難しくなる。本論文で我々は、物理的スケールが10 kpcを超えるアウトフローガスの存在を強く示唆する、z ≈ 1に位置する銀河のサンプルを取り囲む、平均のMg II放射の超深領域の超広視野面分光装置(MUSE)による観測画像を示す。我々は、検出された信号が中心銀河の傾きに対して強く依存しており、エッジオン銀河が、短軸に沿って増強したMg II放射を明確に示す一方で、フェイスオン銀河は、はるかに弱くより等方的なMg II放射を示すことを見いだした。我々はこれらの知見を、一般的にアウトフローは銀河円盤に対して垂直な双極円錐状の形状をしているという考え方を裏付けるものと解釈する。我々は、このCGMスケールのアウトフローが、恒星質量M* ≳ 109.5M☉の銀河に一般的であることを実証する。

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