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生態学:一年生植物と多年生植物の全球的生物地理学の見直し
Nature 624, 7990 doi: 10.1038/s41586-023-06644-x
植物の主要な生活環には、一年生と多年生の2種類がある。これらの生活環は、生態系機能を決定付けるさまざまな形質と関連している。生活環は異なる環境への植物の適応の典型例であるが、その全球的な分布パターンに関する包括的な知識は得られていない。今回我々は、植物23万5000種の生活環の割り当てを、ジオリファレンスされた数百万のデータポイントと結び付けた大規模なデータベースを構築し、当該植物種の世界規模の生物地理学的分布をマッピングした。その結果、一年生植物の割合は当初の推定の半分程度で、全植物種のわずか6%にすぎないことが明らかになった。分析結果から、一年生植物は高温乾燥地域で有利であることが示された。しかし、より正確なモデルからは、一年生種の占有率が(年平均ではなく)最も乾燥した四半期の気温と降水量によって駆動されていることが示され、これは例えば、一部の地中海系に砂漠系よりも多くの一年生植物が存在する理由を説明している。また、このパターンは異なる科の間でも一貫しており、収斂進化であることを示している。さらに我々は、気候の変動性の高まりと人為起源の撹乱の増大が、一年生植物の有利性を高めることを実証する。将来の気候変動を考慮すると、2060年までには世界のエコリージョンの69%で一年生植物の占有率が増大すると予測される。総合すると我々の分析結果は、現在続いている変化が世界的に一年生植物の割合を高める方向に進んでいることから、多年生植物が提供する生態系サービスに関して懸念を提起している。

