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気候変動:全球温室効果ガス排出量に対する極端な貧困の終焉の影響は無視できる

Nature 623, 7989 doi: 10.1038/s41586-023-06679-0

消費の増大は、極端な貧困を終わらせるのに必要であるとともに、温室効果ガス排出の主要な要因の1つであり、貧困の緩和と地球温暖化の抑制の間で潜在的な緊張を生み出している。歴史的に、貧困の削減の大半は経済成長によって起こっており、貧困を減らすことは、貧しい生活をする人々の消費だけでなく、より所得の多い人々の消費の増大も伴うことになる。今回我々は、1日2.15米ドルという国際貧困ラインを用いて、極端な貧困の緩和に必要な経済成長に伴う排出量を見積もった。その結果、過去のエネルギー強度パターンや炭素強度パターンを用いた場合でも、極端な貧困の緩和に関連した全球排出量の増大はあまり大きくなく、二酸化炭素換算で年間2.37ギガトンと、2019年の全球排出量の4.9%であった。不平等の低減、エネルギー効率の向上、エネルギーの脱炭素化によって、この緊張がさらに緩和される可能性があり、過去最高の実績を仮定すると、2050年における貧困の緩和に対する排出量は90%削減されると予想される。より野心的な貧困ラインほど、より多くの国でより大きな経済成長が必要であり、著しく高い排出量につながる。世界の開発と気候目標を調整するための課題は、極端な貧困の緩和と気候目標の折り合いをつけることではなく、中間所得層の持続可能な生活水準を提供することである。

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