Article
物性物理学:三角モアレ物質における運動論的磁性
Nature 623, 7987 doi: 10.1038/s41586-023-06633-0
従来型の強磁性金属から銅酸化物などの強相関物質まで、物質の磁気特性はクーロン交換相互作用に由来する。電気的制御を自然に促進し得る磁性の代替機構の存在は、理論的には議論されてきたが、広範な系における実験的な実証はなかった。今回我々は、フラストレートした三角格子を形成する電子のモット絶縁体状態近傍におけるMoSe2/WS2ファンデルワールスヘテロ構造を調べ、運動論的機構に由来する磁気相関の直接的証拠を観測した。我々は、偏光選択的な引力ポーラロン共鳴の強度を通した電子磁化の直接測定によって、モット状態が電子ドープされているとき、この系が長岡機構に一致する強磁性相関を示すことを見いだした。

