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医学研究:臨床試験で腫瘍溶解性免疫活性化とグリオブラストーマでの生存が結び付けられた

Nature 623, 7985 doi: 10.1038/s41586-023-06623-2

免疫療法の失敗は、高度に抑制的な腫瘍微小環境に起因する場合があり、このような環境は再発性グリオブラストーマ(再発性神経膠芽腫、rGBM)などのアグレッシブな形態のがんの特徴である。今回我々は、rGBM患者41人において、腫瘍溶解性ヘルペスウイルス(oHSV)であるCAN-3110の注入を行った、ヒト初回第1相臨床試験の結果を報告する。他の臨床用のoHSVとは異なり、CAN-3110はネスチンプロモーターにより転写されるウイルス神経毒性ICP34.5を保持している(ネスチンはGBMや他の浸潤性腫瘍で過剰発現するが、成人の脳や分化した健康組織では過剰発現しない)。これらの修飾によって、CAN-3110には選択的腫瘍複製能が付与されている。用量制限毒性は見られなかった。HSV1血清検査での陽性は、生存率の向上や注入された腫瘍からのCAN-3110のクリアランスと有意に関連していた。治療後の生存、特にHSV1血清陽性患者での治療後の生存は、(1)腫瘍/末梢血単核T細胞数およびクローン多様性の変化、(2)特定のT細胞クロノタイプの末梢性増殖/減少、(3)免疫活性化の腫瘍転写シグネチャーと有意な関連が見られた。これらの結果により、病巣内oHSV治療が、免疫抑制性の腫瘍微小環境内であっても抗がん免疫応答を増強し、注入したウイルスとコグネイトの血清陽性である患者では特にそれが顕著であることがヒトでも確認された。これは、他の免疫療法に応答しないがんにおけるこの腫瘍溶解療法の利用に、生物学的論理的根拠を与えるものである(ClinicalTrials.gov:NCT03152318)。

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