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生態学:気候の地理的分布状況と種の多様性の全球的パターン
Nature 622, 7983 doi: 10.1038/s41586-023-06577-5
気候が全球の生物多様性に及ぼす影響は通常、気温と湿度、そしてその結果として生じる生態系の生産力というレンズを通して評価される。しかし、生物多様性がこれらの気候条件のみに依存するのか、それともこれらの気候のサイズや分断化も重要であるのかは分かっていない。今回我々は、全球的な生物多様性研究における一般的な視点を変え、地理的空間から、気候で定められる多次元空間へと移行させた。その結果、3万種以上からなる陸生四肢類においては、より大規模でより隔離された気候条件ほど多様性が高く、種の入れ替わりが多くなる傾向があることが示唆された。気候自体の特徴と気候の地理的属性の両方を考慮することで、全球の種の豊富さの変動のほぼ90%が説明できた。この説明力の半分(45%)は、気候自体あるいは気候の地理的分布状況のいずれかに起因する可能性があり、これらの間に微妙な相互作用があることが示唆される。我々の研究は、熱帯などのより大きな気候地域には、主にそのサイズゆえにより多くの種が生息しているという従来の考えを発展させている。それどころか、気候の地理的な範囲と隔離の程度の両方が不可欠な役割を担っていることを明らかにしている。今回のより詳細な理解によって、生物多様性の分布のより細かな描写が得られ、これは、変化し続ける世界における生物多様性保全への我々の取り組みを導くだろう。

