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生態学:新たな脅威に直面する世界の両生類の継続的な減少

Nature 622, 7982 doi: 10.1038/s41586-023-06578-4

種の絶滅リスクを一定の間隔で体系的に評価することは、その保全活動に必要な情報を提供するために不可欠である。分類学、脅威となるプロセス、研究の進展は、再評価の必要性をさらに強調している。本論文で我々は、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストのために8011種を評価した、第2回世界両生類アセスメントで得られた知見を報告する。両生類は、脊椎動物の中で最も絶滅が危惧される綱であることが明らかになった(世界の40.7%の種が絶滅危惧種となっている)。最新のレッドリスト指数(RLI)では、両生類を取り巻く状況が世界的に悪化していることが示されており、これは特に有尾類、そして新熱帯区で顕著だった。1980~2004年の状況悪化の91%は、疾病と生息地の喪失によって駆動されていた。進行中の気候変動による影響、さらに将来予測される気候変動による影響への懸念が現在増しつつあり、2004年以降の状況悪化の39%はこうした影響によるもので、生息地の喪失による状況悪化(37%)を上回っていた。種の回復の兆候は当座の保全活動に動機を与えるが、現在の傾向を好転させるために規模を拡大した投資が緊急に求められている。

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