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化学:遊離アルコールの遠隔位C(sp3)–Hアリール化を可能にする水素結合アクセプター配位子

Nature 622, 7981 doi: 10.1038/s41586-023-06485-8

有機分子におけるC–H結合の官能基化は、化学合成のための最も直接的な手法の1つである。最近の触媒反応の進展によって、カルボン酸、ケトン、アミンなど、元から分子内に存在する化学基を制御し配向基として用いてC(sp3)–Hを活性化させることが可能になっている。しかし、有機化学において最も一般的な官能基の1つであるアルコールについては、後周期遷移金属触媒との親和性が低いので、依然として困難である。今回我々は、アルコールを配向基とするδ-C(sp3)–H結合アリール化を可能にする配位子について報告する。我々は、電荷バランスと、第二配位圏水素結合相互作用(構造と活性の関係の研究、計算機モデル化、結晶学的データから明らかにされている)を用いて、パラジウムへのL型ヒドロキシル配位を安定化することで、カギとなるC–H開裂遷移状態の形成を促進した。確立された反応性の観点から二次相互作用を用いて選択性を制御していたこれまでのC–H活性化の研究とは異なり、今回の報告では、二次相互作用を用いて基質と触媒の親和性を向上させることによって、これまでに知られていない困難な反応性を実現できる可能性が実証されている。

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