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神経科学:ヒト海馬内のオレキシン作動性サブネットワーク

Nature 621, 7978 doi: 10.1038/s41586-023-06459-w

ごく最近になって、より特異的な神経回路追跡技術がようやく開発され、齧歯類において海馬がオレキシン作動性の食欲処理に関わっているという以前の報告にさらなる情報を提供できるようになった。この機能には、メラニン凝集ホルモンのようなオレキシン作動性外側視床下部神経ペプチドが関与する入力など、外側視床下部入力が少なくとも部分的に介在しているとの報告がある。しかし、この回路がヒトにもあるかは明らかではない。今回我々は、トラクトグラフィー、頭蓋内電気生理計測、皮質–皮質下誘発電位測定、脳透明化三次元組織学解析を併用して、外側視床下部に関与し海馬内の亜領域に収斂するオレキシン作動性回路を特定した。そして、低周波パワーが甘味–脂肪手掛かりによって修飾を受けること、その修飾が背外側海馬に特異的なことを明らかにした。また、異常摂食行動を示すヒトコホートでのこの回路の構造的・機能的解析により、ボディーマス指数と逆相関する結合が見つかった。総合して、今回の多モード解析手法で、ヒト海馬内部のオレキシン作動性サブネットワークが肥満やその関連摂食異常と関連していることが示唆示された。

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