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環境科学:全球の原野と都市の境界域

Nature 621, 7977 doi: 10.1038/s41586-023-06320-0

原野と都市の境界域(WUI)は、建築物と原野の植生が接したり混ざり合ったりする所である。こうした境界域では、山火事による家屋や人命の損失、生息地の喪失や分断化、人獣共通感染症の拡大など、人間と環境の対立やリスクが集中する場合がある。しかし、WUIの全球的な解析は行われていない。今回我々は、リモートセンシングによって得られた建築面積と原野の植生のデータセットに基づく、全球的に一貫した検証された手法を用いて、2020年のWUIの10 m分解能の全球マップを提示する。我々は、WUIが全球的な現象であることを示し、これまで確認されていなかった多くのWUIホットスポットを特定するとともに、全球のさまざまな地域のWUIにおける、広範な人口密度、土地被覆の種類、生物量レベルを明らかにする。WUIは、陸域表面の4.7%を占めるにすぎないが、人口の半分近く(35億人)が居住している。WUIは、ヨーロッパ(陸域面積の15%)と、温帯の広葉樹林や混交林のバイオーム(18%)において、特に広範に広がっている。2003〜2020年に起こった山火事の近傍に住んでいた人々(4億人)のうち、家がWUIにあったのは3分の2で、その大半がアフリカに居住していた(1億5000万人)。気候変動によって多くの地域で山火事の活動が増大すると予想されることを考えると、WUIの変化の駆動因として住居の増加のパターンと植生パターンを理解する必要がある。

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