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社会科学:多様な背景を持つ難民に対するヨーロッパの人々の支援は時間がたっても安定している

Nature 620, 7975 doi: 10.1038/s41586-023-06417-6

過去10年間の長期にわたる世界的紛争は、ヨーロッパにおける人道保護に度重なる大規模な危機をもたらしてきた。2015年末にシリア難民危機が最も高まった際、ヨーロッパは約230万人の亡命希望者を受け入れた。現在も続いているウクライナでの戦争により、ヨーロッパでは第二次世界大戦以来最大規模の人道的緊急事態が生じており、800万人以上のウクライナ人がヨーロッパ各地で避難を求めている。本論文で我々は、度重なる人道危機が団結を弱める恐れがあるかどうか、そしてヨーロッパの人々が他の亡命希望者よりもウクライナ人亡命希望者を歓迎しているかどうかを調べた。我々は、2015~2016年および2022年の難民危機中にコンジョイント実験を繰り返し行い、ヨーロッパ15カ国の3万3000人の市民に、無作為に異なる亡命希望者のプロファイルを評価してもらった。その結果、特定の属性を持つ亡命希望者に対する市民の嗜好性は、非常に安定しており、どちらかというと、全般的な支援は時間経過に伴いやや増加していることが明らかになった。2022年にはウクライナ人亡命希望者は歓迎されており、その人口統計、宗教、強制退去に関するプロファイルが、国籍よりも大きな役割を果たしていた。しかし、こうした歓迎は、イスラム教徒難民のような、他の社会から取り残されていた難民グループに対する支援を犠牲にして生まれたものではなかった。以上の知見は、難民に対する人々の態度の原動力とレジリエンスについての理論的理解を深めるために重要であり、亡命制度への永続的な重圧に対して効果的な対応策を見つける義務のある政策立案者にとっても意味を持つものである。

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