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植物科学:ヒトツブコムギのゲノミクスから最古の栽培コムギの歴史が明らかになる

Nature 620, 7975 doi: 10.1038/s41586-023-06389-7

ヒトツブコムギ(Triticum monococcum)は、最初に栽培化されたコムギ種であり、約1万年前の肥沃な三日月地帯における農業の誕生と新石器革命の中心となった。今回我々は、ヒトツブコムギの野生種および栽培種について、完全にアセンブリされたセントロメアを含む、5.2 Gbのゲノムアセンブリを作成・解析した。ヒトツブコムギのセントロメアは非常に動的であり、太古および最近のセントロメア移動が構造再編成によって引き起こされた証拠が見つかった。多様なパネルの全ゲノム塩基配列解読解析から、ヒトツブコムギの集団構造と進化史が示され、栽培化されたヒトツブコムギが肥沃な三日月地帯から分散した後の雑種形成と遺伝子移入の複雑なパターンが明らかになった。また、現在のパンコムギ(Triticum aestivum)のAサブゲノムの約1%が、ヒトツブコムギに由来することも分かった。これらの情報資源と知見は、ヒトツブコムギの進化史を浮き彫りにし、ゲノミクスを利用したヒトツブコムギやパンコムギの改良を加速するための基盤となる。

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