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医学研究:同意文書の翻訳費用があらゆる層が含まれる臨床試験登録を妨げている

Nature 620, 7975 doi: 10.1038/s41586-023-06382-0

米国では、歴史的に過小評価されてきた人種グループや民族グループの患者が、がんの臨床試験に登録される割合は不釣り合いに低い。このような患者は英語の習熟度が低いことがしばしばであるため、こうした患者を臨床試験に加えることを妨げている問題の1つは、治験責任医師が同意文書を翻訳するための費用ではないかと我々は考えた。この仮説を検証するために、我々は大規模がんセンターの1つで1万2000件を超える数の同意案件の評価を行い、翻訳した同意文書を必要とする患者が同意文書に署名する割合が、企業がスポンサーとなっていない研究(翻訳費用は首席治験医師負担)の方が、企業がスポンサーとなっている研究(翻訳費用は企業負担)よりも低いかどうか調べた。本論文で我々は、英語の習熟度が限定的な患者が同意に署名する案件の割合は、企業がスポンサーとなっていない研究では、企業がスポンサーとなっている研究の場合の約半分であることを示す。また、署名する同意文書のうちで、患者の第一言語に翻訳されたものの割合は、企業がスポンサーとなっていない研究では、企業がスポンサーとなっている研究の場合の約半分だったことも明らかになった。この結果は、企業がスポンサーとなっていない臨床試験での同意文書翻訳費用は、英語の習熟度が高くない患者を含めることに対する障壁の1つとなっているが、改善の可能性はあることを示唆している。

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