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地球科学:地球中心方向への内核の強い微細不均一構造

Nature 620, 7974 doi: 10.1038/s41586-023-06213-2

地球の内核は、流体の外核内で固化する際に組織を獲得する。この組織の大半を形成しているのは鉄の粒子であり、そのサイズ、形状、配向は、内核の成長を記録しており、地球力学的な力とトルクに応答して地質学的時間にわたって進化している可能性がある。地震によって発生する地震波を用いて、内核の組織つまりファブリックを画像化し、地球の核の歴史と進化に関する知見を得ることができる。今回我々は、より大きなスケールで内核の構造を構成する微細スケール(10 km未満)の不均一構造によって後方散乱される地震波のエネルギーを、観測しモデル化した。我々は、地下核爆発によるわずかな信号を検出するために設計された小口径の地震計アレイからなる全球アレイ観測網によって作られた新しいデータセットを用いて、内核の微細スケールの不均一構造の三次元モデルを構築している。今回のモデルは、内核の散乱が偏在しており、サンプリングされた緯度と経度の全てにわたって存在し、内核境界の下500〜800 kmでその強度が大きく増大することを示している。内核深部で散乱が増大することは、内核形成が遅れた後に急速に成長した時期があったことと整合する。

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