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惑星科学:氷河期の終わりと一致する風況変化を示す火星の砂丘
Nature 620, 7973 doi: 10.1038/s41586-023-06206-1
軌道周回観測の結果は、火星が、最近(約210万〜40万年前)「氷河期」を経験し、その間に緯度に依存する氷ダストマントル(LDM)が形成されたことを示唆している。その後、傾斜角の振幅が小さくなった結果、「間氷期」が出現し、その間に最低緯度のLDMの氷が食刻されて除去され、極冠に戻った。これらの観測結果は極冠層序と一致しているが、氷期から間氷期への移行を裏付けるような、メソスケール大気循環モデルや全球大気循環モデルと一致させることのできる低緯度から中緯度のin situ地表観測結果は不足している。本論文で我々は、探査ローバー祝融が火星のユートピア平原内の南部LDM地域を横断した間に得た一連の観測結果を報告する。我々は、北東風を示す初期のバルハン砂丘の形成、砂丘堆積物のセメント化とそれらのその後の北西風による侵食、バルハン砂丘の侵食と特徴的な縦列砂丘の生成が関与する層序シーケンスの証拠を見いだした。この風況の遷移は氷河期の終わりと一致する。今回の結果は、火星の極地層序記録と整合性があり、火星の太古の気候史の理解を深めるのに役立つと考えられる。

