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環境科学:全球の森林収穫の炭素コスト

Nature 620, 7972 doi: 10.1038/s41586-023-06187-1

農業に次いで、植生と土壌の炭素貯蔵を最も減少させている人間活動は、木材の収穫である。伐採された木材はさまざまな段階で炭素を大気中に放出するが、成長する木が炭素を吸収するという事実によって、木材使用に関してさまざまに異なる炭素会計の方法が存在し、炭素コストの見積もりでは大きく異なる結果が得られている。多くの方法では、新しい収穫による炭素の損失が、広範な森林地域の成長による炭素の隔離によってさまざまな形で相殺されるため、木材の収穫による温室効果ガスの放出が、少ないかゼロ、あるいはマイナスにすらなるという印象が与えられている。こうした他の森林の成長は、新たな収穫とは無関係に起こっていると思われ、一般に農業の放棄、以前の収穫からの回復、気候変動それ自体に起因するため、森林の成長による炭素隔離が新たな収穫の結果であると考えることは適切でない。それにもかかわらず、いくつかの論文では、新たに収穫された森林が再生し収穫されていない森林の炭素貯蔵に近くなる能力に対していかなる値も与えずに、毎年の総排出量が計算されている。今回我々は、時間割引を用いて、さまざまな気候シナリオの下での全球の木材の収穫の現在と将来の炭素コストを見積もる、新しいモデルの結果を提示する。我々は、2010〜2050年の森林収穫の年換算炭素コストが、おそらく3.5~4.2 Gt CO2e yr−1となり、農業の拡大に起因する土地利用の変化による年間排出量の一般的な推定値に近づくことを見いだした。今回の研究は、こうしたコストの削減によって気候変動に取り組むという、正当に評価されていない選択肢を示唆している。

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