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神経科学:遠隔ニューロンの活動がSEMA4Fを介してグリオーマのプログレッションを促進する

Nature 619, 7971 doi: 10.1038/s41586-023-06267-2

腫瘍微小環境は悪性腫瘍において必須の役割を担っており、ニューロンが、多くのがんで腫瘍発生を促進する腫瘍微小環境の重要な構成要素であることが分かってきた。グリオブラストーマ(神経膠芽腫:GBM)に関する最近の研究で、腫瘍とニューロンの間の双方向シグナル伝達が、増殖、シナプス統合、脳活動亢進の悪循環を広げることがはっきりと示されているが、この現象を引き起こすニューロンのサブタイプや腫瘍細胞亜集団のアイデンティティーは完全に解明されているわけではない。今回我々は、原発性GBM腫瘍の対側半球に位置する脳梁投射ニューロンが、GBMのプログレッションと広範な浸潤を促進することを示す。このプラットフォームを用いてGBMの浸潤を調べたところ、マウスおよびヒトの腫瘍の先端に存在していて軸索ガイダンス遺伝子が豊富な、活動依存性の浸潤細胞集団が特定された。これらの遺伝子のハイスループットin vivoスクリーニングにより、セマフォリン4F(SEMA4F)が腫瘍発生と活動依存性のプログレッションの重要な調節因子であることが明らかになった。さらに、SEMA4Fは活動依存性の浸潤集団を促進し、腫瘍に隣接するシナプスを脳ネットワークの活動亢進に向けてリモデリングすることで、ニューロンとの双方向シグナル伝達を広める。まとめると我々の研究は、原発性GBMから離れた位置にあるニューロンのサブセットが悪性プログレッションを促進することを実証し、またニューロンの活動によって調節される、グリオーマ(神経膠腫)のプログレッションの新たな機構も示している。

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