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惑星科学:主小惑星帯彗星からの水の放射に関する分光学的同定

Nature 619, 7971 doi: 10.1038/s41586-023-06152-y

主小惑星帯彗星は、小惑星帯に位置する小さな太陽系天体であり、近日点通過中に彗星と似た活動(塵のコマや尾)を反復して示すことから、氷の昇華が強く示唆されている。主小惑星帯彗星の存在は、小惑星帯に、失われずに残っている水氷が存在することを示唆しているが、世界最大級の望遠鏡を用いた精力的な調査にもかかわらず、こうした天体の周囲にガスは検出されていない。本論文で我々は、主小惑星帯彗星である238P/リード彗星が、水蒸気のコマを持つものの、顕著なCO2ガスのコマを欠くことを明瞭に示す、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測結果を提示する。今回の知見は、リード彗星の活動が水氷の昇華によって駆動されていることを実証しており、主小惑星帯彗星が一般的な彗星の種族と根本的に異なることを示唆している。リード彗星は、異なる形成環境や進化の歴史を経てきたかどうかにかかわらず、太陽系外縁部から小惑星帯に最近飛び込んできたものとは考えにくい。これらの結果に基づくと、主小惑星帯彗星は、古典的な彗星の観測や隕石の記録に今のところ示されていない揮発性物質の例を示しているように思われ、このため、初期太陽系の揮発性物質の保有量とその後の進化を理解するのに重要である。

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