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生態学:海洋島の植物相における機能的多様性の集合

Nature 619, 7970 doi: 10.1038/s41586-023-06305-z

海洋島の植物相は、形態の特異性でよく知られており、形質進化の顕著な事例が見られる。こうした形態的変化は、島嶼性によるものとされることが多く、海洋島の生物地理学的過程および進化史によって形作られると考えられている。しかし、生物地理学と進化が植物の機能形質の分布および多様性を形作ってきた機構については、いまだ明らかにされていない。今回我々は、野外および実験室での大規模な測定の結果を用いて、海洋島(スペイン・カナリア諸島テネリフェ島)の在来植物相の機能形質空間を描写し、それを生態学的戦略の全球的トレードオフと関連付けた。我々は、この島の形質空間には顕著な機能的豊かさが認められるが、大半の植物は、保守的な生活史戦略を持つ低木が支配的な機能的ホットスポットの周辺に集中していることを見いだした。この島の植物相を、生物地理学的分布および多様化の歴史の相違に関連した種群に分類することにより、今回の結果からはまた、長距離分散を介した定着と、島嶼間分散の過程と群島レベルの種分化の過程の間の相互作用が、機能の分岐および形質空間の拡大を進行させたことが示唆された。予想に反して、分岐進化を介した種分化は機能的収斂につながっており、従ってこれは、形質空間において低木の周辺を充填することで機能的多様性にはわずかしか寄与していないことが分かった。我々の手法は、生物地理学と生態学と進化学を組み合わせることで、分散と種分化と存続が島の在来植物相全体の集合をどのように形作るかに関して、形質に基づく知見を得るための新たな道を開く。

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