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医学研究:パーキンソン病の細胞療法における自家Treg細胞の共移植

Nature 619, 7970 doi: 10.1038/s41586-023-06300-4

中脳ドーパミンニューロン(mDAN)の特異的な喪失は、パーキンソン病における主要な運動機能障害を引き起こすことから、細胞置換は有望な治療法になると考えられる。しかし、移植したmDANの生存率が低いため、臨床転帰向上の妨げとなっている。今回我々は、外科的処置自体(以降「針外傷」とする)が、急性神経炎症、末梢免疫細胞のロバストな浸潤、脳細胞死を特徴とする深刻な宿主応答を引き起こすことを示す。ヒト誘導多能性幹(iPS)細胞から作製した中脳ドーパミン(mDA)細胞を、齧歯類の線条体に移植した場合、移植後2週間の時点で、移植されたチロシンヒドロキシラーゼ(TH)+ mDANで生存していたのは10%未満だった。対照的に、TH−移植細胞は、ほとんどが生き残っていた。特に、制御性T(Treg)細胞の自家移植が、針外傷に対する応答を大きく変化させ、急性神経炎症や免疫細胞浸潤を抑制したことは重要である。さらに、Treg細胞とヒトiPS細胞由来mDA細胞を線条体内へ共移植すると、移植したmDANが針外傷関連死から有意に保護され、6-ヒドロキシドーパミンによる損傷を用いたパーキンソン病の齧歯類モデルで治療転帰が向上した。Treg細胞の共移植はまた、移植したTH−細胞の望ましくない増殖も抑制し、その結果、移植片はよりコンパクトになり、TH+ニューロンの割合も絶対数も増えた。まとめるとこれらのデータは、移植片の細胞構成成分の生存率の差においては、外科的損傷に対する初期の炎症応答が重要であることをはっきりと示しており、自家Treg細胞の共移植が、mDANの針外傷誘導死を効果的に軽減することを示唆し、パーキンソン病の細胞療法の臨床転帰を向上させるための有望な戦略を提供している。

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