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遺伝学:多発性硬化症の重症度に関連する座位が示唆する、疾患進行におけるCNSのレジリエンスの役割
Nature 619, 7969 doi: 10.1038/s41586-023-06250-x
多発性硬化症(MS)は中枢神経系(CNS)の自己免疫疾患であり、大多数の患者で著しい神経変性を引き起こし、若年成人における慢性神経障害の一般的な原因となっている。本研究で我々は、MSの進行に関与する可能性のある機構についての手掛かりを示すために、1万2584症例で年齢関連MS重症度(ARMSS)スコアのゲノム規模関連解析を行い、その知見を追加の9805症例で再現した。その結果、DYSF–ZNF638座位のrs10191329で有意な関連が明らかになった。このリスクアレルは、ホモ接合保因者で歩行補助具が必要になるまでの期間中央値3.7年の短縮と関連し、脳組織では脳幹と皮質の病変増加と関連していた。我々はまた、DNM3–PIGC座位のrs149097173との示唆的な関連と、CNS組織における遺伝率の有意な濃縮を同定した。メンデル無作為化解析では、学歴の高さが持つ潜在的な保護的役割が示唆された。免疫が引き起こす感受性とは対照的に、これらの知見は、CNSのレジリエンスと潜在的な神経認知予備能が、MSの転帰の決定に重要な役割を果たしていることを示唆している。

