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腫瘍免疫学:抗腫瘍免疫を調節するB細胞特異的チェックポイント分子

Nature 619, 7969 doi: 10.1038/s41586-023-06231-0

抗腫瘍免疫におけるB細胞の役割についてはまだ議論が続いており、このため、免疫療法はT細胞やナチュラルキラー細胞を標的として腫瘍増殖を阻害することに重点が置かれている。本論文で我々は、B16F10黒色腫が増殖する際のB細胞について、ハイスループットフローサイトメトリー、バルクおよび単一細胞のRNA塩基配列解読、B細胞受容体塩基配列解読解析を複数の時点で行い、担がんマウスで経時的に流入領域リンパ節特異的に増殖するB細胞サブセットを特定した。このB細胞サブセットは、細胞表面分子であるTIM-1(T cell immunoglobulin and mucin domain 1:Havcr1にコードされる)や、PD-1、TIM-3、TIGIT、LAG-3などの複数の共抑制分子を含むユニークな転写シグネチャーを発現する。B細胞上のこれらの共抑制分子の条件的欠失は、腫瘍量にほとんどあるいは全く影響を及ぼさないが、B細胞でのHavcr1の選択的欠失は、腫瘍増殖を著しく抑制し、エフェクターT細胞応答を増強した。TIM-1の喪失は、B細胞でのI型インターフェロン応答を強め、これがB細胞の活性化を高めて抗原提示や共刺激を増加させ、結果的に腫瘍特異的エフェクターT細胞の増殖を促した。我々の結果は、TIM-1を発現するB細胞を操作することで、適応免疫の第2軍を動員して、抗腫瘍免疫を増強し、腫瘍増殖を抑制できることを示している。

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