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環境科学:湖と貯水池のプラスチック片
Nature 619, 7969 doi: 10.1038/s41586-023-06168-4
プラスチック片は、全球の淡水生態系に広範に広がっていると考えられている。しかし、包括的で比較可能なデータがないため、その分布の厳密な評価が困難になっている。本論文で我々は、淡水生態系のプラスチック片(> 250 μm)の存在量と種類を評価した、統一的な国際調査の結果を提示する。プラスチックの観測増加に関連した要因を特定するために、我々は、地理的な位置と湖沼学的属性の異なる38カ所の湖と貯水池から表層水を採取した。その結果、調べた全ての湖と貯水池でプラスチック片が見つかり、淡水生態系がプラスチック汚染サイクルに重要な役割を果たしていることが示唆された。今回の結果は、人口密度が高く都市化された地域の湖と貯水池と、大気降下物が多く、水の滞留時間が長くて人為起源の影響のレベルが高い大きな湖と貯水池という、2種類の湖が特にプラスチック汚染に対して脆弱であることを示唆している。プラスチック片の数密度は湖によって大きく異なっており、最も汚染された湖では、その密度は大量のプラスチック片が集まっている海域である亜熱帯還流で報告されている値に達するか、それを超えていた。今回の知見は、汚染管理の観点と、湖の生態系サービスの持続的享受の観点から、プラスチック汚染に取り組む際に湖や貯水池を含めることの重要性を浮き彫りにしている。

