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環境科学:世界のサンゴ礁のプラスチック汚染

Nature 619, 7969 doi: 10.1038/s41586-023-06113-5

サンゴ礁は、その生物学的機能を維持する能力を失いつつある。気候変動や乱獲などのよく知られているストレッサーに加えて、プラスチック汚染がサンゴ礁に対する新たな脅威となっており、サンゴ礁の食物網全体に広がり、サンゴ礁の生物への疾病伝播や構造的損傷が増えている。世界的な懸念として認識されているが、世界中のサンゴ礁に閉じ込められたプラスチックの分布と量はよく分かっていない。今回我々は、太平洋、大西洋、インド洋の海盆全域の25の海域における、84カ所の浅海と深海のサンゴ生態系において、人為起源のマクロデブリ(プラスチックを含む人間が生み出した5 cm以上の物体による汚染)を、1231のトランセクトを行い調査した。その結果、調べた84のサンゴ礁のうち、太平洋中央部の無人の環礁など、地球の最も辺ぴなサンゴ礁やほぼ手付かずのサンゴ礁を含む77カ所で、人為起源のデブリが見つかった。マクロプラスチックは人為起源のデブリの88%を占め、他の種類のデブリと同様に、より深いサンゴ礁(水深30~150 mの中有光層)で最も多く、大半の海域では漁業活動がプラスチックの主要な供給源になっていた。こうした知見は、マクロプラスチックの密度が深さとともに低下し、消費財が大半を占めている、他の沿岸海洋生態系に見られる全球的パターンとは対照的である。プラスチック汚染に取り組む国際条約に向けて世界が動いている中、その分布と駆動要因の理解によって、この普遍的脅威に対処するのに必要な戦略の立案に役立つ重要な情報が得られる。

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