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気候科学:ますます負になる熱帯の水と経年二酸化炭素増加速度の結び付き

Nature 618, 7966 doi: 10.1038/s41586-023-06056-x

陸上生態系は、過去60年間に人為起源の二酸化炭素(CO2)総排出量の約32%を吸収してきた。しかし、陸域の炭素–気候フィードバックには大きな不確かさがあり、陸域の炭素シンクが将来の気候変動にどのように応答するか予測することが困難になっている。大気中のCO2増加速度(CGR)の経年変動は、熱帯の陸域と大気の間の炭素フラックスによって支配されているため、これによって陸域の炭素と気候の間の相互作用を調べる機会が得られる。CGRの変動は主に気温によって制御されていると考えられているが、水の利用可能性とCGRの間の強い結び付きを示す証拠もある。今回我々は、全球の大気CO2記録、陸域の貯水データ、降水データを用いて、変動する気候の下での熱帯の陸域の気候条件とCGRの間の経年関連性の変化を調べた。その結果、熱帯の水利用可能性とCGRの間の経年関連性が、1960〜1989年と比べて1989〜2018年に次第に負になっていることが見いだされた。これは、空間的な水の補償効果の低下を含む、エルニーニョ/南方振動のテレコネクションの変化が駆動する熱帯の水利用可能性の異常の時空間的変化と関連している可能性がある。また我々は、最新の地球システム–陸域表面結合モデルの大半が、水と炭素の結び付きの増強を再現しないことも実証する。今回の結果は、熱帯の水利用可能性が、陸域炭素循環の経年変動を制御して、熱帯の陸域炭素–気候フィードバックを調節するようになってきていることを示している。

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