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生物地球化学:オキアミの体サイズによって駆動される西南極における粒状有機炭素の移出

Nature 618, 7965 doi: 10.1038/s41586-023-06041-4

炭素の海面からの移出と海洋内部における貯蔵は、全球気候の調節において重要である。南極半島西側海域(WAP)は、夏季の粒状有機炭素(POC)移出速度が最大級であり、世界で最も急速に温暖化している海域の1つである。温暖化が炭素貯蔵をどのように変化させ得るのかを理解するためには、まずPOC移出のパターンと生態学的駆動要因を特定する必要がある。今回我々は、ナンキョクオキアミ(Euphausia superba)の体サイズと生活史サイクルが、それらの全体的な生物量や海域の環境要因とは対照的に、POCフラックスを支配的に制御していることを示す。我々は、南大洋における最長記録である21年にわたってPOCフラックスを測定し、年間POCフラックスに顕著な5年周期性を見いだした。POCフラックスは、オキアミの体サイズに同調して振動し、オキアミの個体群が主に大きな個体で構成されるときに最大となっていた。オキアミの体サイズは、サイズの異なる糞塊の生成と移出を通してPOCフラックスを変化させ、これが全フラックスを支配する。オキアミの主要な生息環境である冬季の海氷が減少すると、オキアミの個体数が変化し、それによって糞塊のこうした移出パターンが変化して、海洋炭素貯蔵の変化につながる可能性がある。

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