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生態学:樹木の島がアブラヤシ景観の生物多様性と生態系機能を高める
Nature 618, 7964 doi: 10.1038/s41586-023-06086-5
「国連生態系回復の10年」には、換金作物が優占する熱帯景観で生物多様性と生態系機能を高める方法に関して、大きな知識の空白が残されている。本論文で我々は、アブラヤシ景観を52の「樹木の島(tree island)」で強化するという、大規模な5年にわたる生態系回復実験で得られた知見を報告する。この実験では、生物多様性の10の指標と生態系機能の19の指標を評価した。全体として、生物多様性と生態系機能の各指標、ならびに多重多様性(multidiversity)と生態系の多機能性(ecosystem multifunctionality)は、樹木の島の方が、従来の方法で管理されたアブラヤシの単一栽培よりも高かった。また、樹木の島の面積が広いほど、植生構造の変化によって多重多様性が大きく改善された。さらに、樹木の島による強化は、景観規模でアブラヤシの収量を低下させることはなかった。我々の結果は、樹木の島によるアブラヤシ優占景観の強化が、有望な生態系回復戦略となることを実証しているが、これは、残された森林の保護に代わる方法とすべきではない。

