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化学:銅触媒を用いる酸素求核剤のエナンチオ収束的アルキル化

Nature 618, 7964 doi: 10.1038/s41586-023-06001-y

炭素–酸素結合は、キラル生物活性化合物などの有機分子中によく見られる。従って、そうした結合を構築すると同時に立体選択性を制御する方法の開発は、合成における重要な目標である。1850年に初めて報告されたウィリアムソンのエーテル合成は、酸素求核剤のアルキル化の最も広く用いられている方法であるが、その反応機構(SN2経路)に起因して(適用範囲と立体化学に)大きな制約がある。酸素求核剤とアルキル求電子剤のカップリングの遷移金属触媒反応によって、この制約に対処できる可能性があるが、これまでの進歩は、特にエナンチオ選択性の制御に関しては、限られていた。今回我々は、容易に入手可能な銅(Cu)触媒が、酸素求核剤による一連のα-ハロアミド(有用な求電子剤群)のエナンチオ収束的置換反応を実現できることを立証する。この反応は、さまざまな官能基の存在下において温和な条件で進行する。今回の触媒は、酸素求核剤だけでなく窒素求核剤のエナンチオ収束的アルキル化の達成に比類なく有効であり、ヘテロ原子求核剤のエナンチオ選択的アルキル化の実現という極めて重要な課題に遷移金属触媒が解決策をもたらす可能性を裏付けている。

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